Capítulo 88 de 122
正法眼藏第七十二 安居 · 3
十方三世一切諸佛、
諸尊菩薩摩訶薩、
摩訶般若波羅蜜。
ときに鼓響すれば、大衆すなはち雲堂の點湯の座に赴す。點湯は庫司の所辨なり。大衆赴堂し、次第巡堂し、被位につきて正面而坐す。知事一人行法事す。いはゆる燒香等をつとむるなり。
淸規云、本合監院行事。有改維那代之(淸規に云く、本としては監院行事すべし。改むること有らば維那之に代るべし)。
すべからく念誦已前に寫牓して首座に呈す。知事、搭袈裟帶坐具して首座に相見するとき、あるいは兩展三拜しをはりて、牓を首座に呈す。首座、答拜す。知事の拜とおなじかるべし。牓は箱に複䋺子をしきて、行者にもたせてゆく。首座、知事をおくりむかふ。
牓式
庫司今晩就
雲堂煎點、特爲
首座
大衆、聊表結制之儀。伏冀
衆慈同垂
光降。
寛元元年四月十四日 庫司比丘某甲等謹白
知事の第一の名字をかくなり。牓を首座に呈してのち、行者をして雲堂前に貼せしむ。堂前の下間に貼するなり。前門の南頰の外面に、牓を貼いる板あり。このいた、ぬれり。
殼漏子あり。殼漏子は、牓の初にならべて、竹釘にてうちつけたり。しかあれば、殼漏子もかたはらに押貼せり。この牓は如法につくれり。五分許の字にかく、おほきにかかず。殼漏子の表書は、かくのごとくかく。
状請 首座 大衆 庫司比丘某甲等謹封
煎點をはりぬれば、牓ををさむ。
十五日の粥前に、知事、頭首、小師、法眷、まづ方丈内にまうでて人事す。住持人もし隔宿より免人事せば、さらに方丈にまうづべからず。
免人事といふは、十四日より、住持人、あるいは頌子あるいは法語をかける牓を、方丈門の東頰に貼せり。あるいは雲堂前にも貼す。
十五日の陞座罷、住持人、法座よりおりて堦のまへにたつ。拜席の北頭をふみて、面南してたつ。知事、近前して兩展三拜す。
一展云、此際安居禁足、獲奉巾瓶。唯仗和尚法力資持、願無難事(一展して云く、此際の安居禁足、巾瓶奉することを獲たり。ただ和尚の法力の資持に仗りて、願はくは難事無からんことを)。
一展、叙寒暄(一展して寒暄を叙す)、觸禮三拜。
叙寒暄云者、展坐具三拜了、收坐具、進云、卽辰孟夏漸熱。法王結制之辰、伏惟、堂頭和尚、法候動止萬福、下情不勝感激之至(叙寒暄といふは、展坐具三拜了に、坐具を收め、進んで云く、卽辰孟夏漸くに熱なり。法王結制の辰、伏して惟れば堂頭和尚、法候動止萬福、下情感激の至りに勝へず)。
かくのごとくして、その次、觸禮三拜。ことばなし、住持人みな答拜す。
住持人念、此者多幸得同安居、亦冀某[首座監寺]人等、法力相資、無諸難事(此者多幸にも同じく安居すること得たり、亦た冀はくは某[首座監寺]人等、法力相資け、諸の難事無からんことを)。
首座大衆、同此式也(此の式に同ず)。
このとき、首座大衆、知事等、みな面北して禮拜するなり。住持人ひとり面南にして、法座の堦前に立せり。住持人の坐具は、拜席のうへに展ずるなり。
つぎに首座大衆、於住持人前、兩展三拜(首座大衆、住持人の前に兩展三拜す)。このとき、小師、侍者、法眷、沙彌、在一邊立。未得與大衆雷同人事(小師、侍者、法眷、沙彌、一邊に在りて立す。未だ大衆と雷同して人事することを得ず)。
いはゆる一邊にありてたつとは、法堂の東壁のかたはらにありてたつなり。もし東壁邊に施主の垂箔のことあらば、法鼓のほとりにたつべし、また西壁邊にも立すべきなり。
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