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Capítulo 104 de 122

正法眼藏第三 袈裟功徳 · 4

僧伽胝者、譯爲重複衣。嗢咀羅僧伽者、譯爲上衣。安咀婆裟衣者、譯爲内衣。又云下衣(僧伽胝は、譯して重複衣と爲す。嗢咀羅僧伽は、譯して上衣と爲す。安咀婆裟衣は、譯して内衣と爲す。又下衣と云ふ)。

又云、僧伽梨衣、謂大衣也。云、入王宮衣、説法衣。欝多羅僧、謂七條衣。中衣、又云、入衆衣。安陀會、謂五條衣。云、小衣、又云、行道衣、作務衣(又云く、僧伽梨衣は、謂ゆる大衣也。云く、入王宮衣、説法衣なり。欝多羅僧は、謂く七條衣なり。中衣、又云く、入衆衣。安陀會は、謂く五條衣なり。云く、小衣。又云く、行道衣、作務衣)。

この三衣、かならず護持すべし。又僧伽胝衣に六十條袈裟あり。かならず受持すべし。

おほよそ、八萬歳より百歳にいたるまで、壽命の増減にしたがうて、身量の長短あり。八萬歳と一百歳と、ことなることありといふ、また平等なるべしといふ。そのなかに、平等なるべしといふを正傳とせり。佛と人と、身量はるかにことなり。人身ははかりつべし。佛身はつひにはかるべからず。このゆゑに、迦葉佛の袈裟、いま釋迦牟尼佛著しましますに、長にあらず、ひろきにあらず。今釋迦牟尼佛の袈裟、彌勒如來著しましますに、みぢかきにあらず、せばきにあらず。佛身の長短にあらざる道理、あきらかに觀見し、決斷し、照了し、警察すべきなり。梵王のたかく色界にある、その佛頂をみたてまつらず。目連はるかに光明幡世界にいたる、その佛聲をきはめず。遠近の見聞ひとし、まことに不可思議なるものなり。如來の一切の功徳、みなかくのごとし。この功徳を念じたてまつるべし。

袈裟を裁縫するに、割截衣あり、揲葉衣あり、攝葉衣あり、縵衣あり。ともにこれ作法なり。その所得にしたがうて受持すべし。

佛言、三世佛袈裟、必定却刺(三世佛の袈裟は、必定して却刺なるべし)。

その衣財をえんこと、また淸淨を善なりとす。いはゆる糞掃衣を最上淸淨とす。三世の諸佛、ともにこれを淸淨としまします。そのほか、信心檀那の所施の衣、また淸淨なり。あるいは淨財をもていちにしてかふ、また淸淨なり。作衣の日限ありといへども、いま末法澆季なり、遠方邊邦なり。信心のもよほすところ、裁縫をえて受持せんにはしかじ。

在家の人天なれども、袈裟を受持することは、大乘最極の秘訣なり。いまは梵王釋王、ともに袈裟を受持せり。欲色の勝躅なり、人間には勝計すべからず。在家の菩薩、みなともに受持せり。震旦國には梁武帝、隋煬帝、ともに袈裟を受持せり。代宗、肅宗ともに袈裟を著し、僧家に參學し、菩薩戒を受持せり。その餘の居士婦女等の受袈裟、受佛戒のともがら、古今の勝躅なり。

日本國には聖徳太子、袈裟を受持し、法華勝鬘等の諸經講説のとき、天雨寶花の奇瑞を感得す。それよりこのかた、佛法わがくにに流通せり。天下の攝籙なりといへども、すなはち人天の導師なり。ほとけのつかひとして衆生の父母なり。いまわがくに、袈裟の體色量ともに訛謬せりといへども、袈裟の名字を見聞する、ただこれ聖徳太子の御ちからなり。そのとき、邪をくだき正をたてずは、今日かなしむべし。のちに聖武皇帝、また袈裟を受持し、菩薩戒をうけまします。

しかあればすなはち、たとひ帝位なりとも、たとひ臣下なりとも、いそぎ袈裟を受持し、菩薩戒をうくべし。人身の慶幸、これよりもすぐれたるあるべからず。

有言、在家受持袈裟、一名單縫、二名俗服。乃未用却刺針而縫也。又言、在家趣道場時、具三法衣楊枝澡水食器坐具、應如比丘修行淨行(有るが言く、在家の受持する袈裟は、一に單縫と名づく、二に俗服と名づく。乃ち未だ却刺針して縫ふことを用ゐず。又言く、在家道場に趣く時は、三法衣楊枝澡水食器坐具を具して、應に比丘の如まにして淨行を修行すべし)。

古徳の相傳かくのごとし。ただしいま佛祖單傳しきたれるところ、國王大臣、居士士民にさづくる袈裟、みな却刺なり。盧行者すでに佛袈裟を正傳せり、勝躅なり。

おほよそ袈裟は、佛弟子の標幟なり。もし袈裟を受持しをはりなば、毎日に頂戴したてまつるべし。頂上に安じて、合掌してこの偈を誦す。

大哉解脱服、

無相福田衣。

披奉如來教、

廣度諸衆生。

(大いなる哉解脱服、無相福田の衣。如來の教を披奉して、廣く諸の衆生を度さん。)

しかうしてのち著すべし。袈裟におきては、師想塔想をなすべし。浣衣頂戴のときも、この偈を誦するなり。

佛言、剃頭著袈裟、諸佛所加護、一人出家者、天人所供養(剃頭して袈裟を著せば、諸佛に加護せらる。一人出家せば、天人に供養せらる)。

あきらかにしりぬ、剃頭著袈裟よりこのかた、一切諸佛に加護せられたてまつるなり。この諸佛の加護によりて、無上菩提の功徳圓滿すべし。この人をば、天衆人衆ともに供養するなり。

世尊告智光比丘言、法衣得十勝利(世尊、智光比丘に告げて言はく、法衣は十勝利を得)。

一者、能覆其身、遠離羞耻、具足慚愧、修行善法。

(一つには、能く其の身を覆うて、羞耻を遠離し、慚愧を具足して、善法を修行す。)

二者、遠離寒熱及以蚊蟲惡獸毒蟲、安穩修道。

(二つには、寒熱及以び蚊蟲惡獸毒蟲を遠離して、安穩に修道す。)

三者、示現沙門出家相貌、見者歡喜、遠離邪心。

(三つには、沙門出家の相貌を示現し、見る者歡喜して、邪心を遠離す。)

四者、袈裟卽是人天寶幢之相、尊重敬禮、得生梵天。

(四つには、袈裟は卽ち是れ人天の寶幢の相なり、尊重し敬禮すれば、梵天に生ずることを得。)

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正法眼藏第三 袈裟功徳 · 4 · Shōbōgenzō (Tesoro del ojo del verdadero Dharma) — Dōgen · The Conscious Library