Chapter 87 of 122
正法眼藏第七十二 安居 · 2
建暦元戒
某甲直歳 某甲侍者
某甲首座 某甲首座
某甲化主 某甲上座
某甲典座 某甲堂主
建暦三戒
某甲書記 某甲上座
某甲西堂 某甲首座
某甲上座 某甲上座
右、謹具呈、若有誤錯、各請指揮。謹状(右、謹んで具呈す。若し誤錯有らば、各請すらくは指揮せんことを。謹んで状す)。
某年四月三日 堂司比丘某甲謹状
かくのごとくかく。しろきかみにかく。眞書にかく、草書隷書等をもちゐず。かくるには、布線のふとさ兩米粒許なるを、その紙榜頭につけてかくなり。たとへば、簾額のすぐならんがごとし。四月五日の放參罷にをさめをはりぬ。
四月八日は佛生會なり。
四月十三日の齋罷に、衆寮の僧衆、すなはち本寮につきて煎點諷經す。寮主ことをおこなふ。點湯燒香、みな寮主これをつとむ。寮主は衆寮の堂奥に、その位を安排せり。寮首座は、寮の聖僧の左邊に安排せり。しかあれども、寮主いでて燒香行事するなり。首座、知事等、この諷經におもむかず。ただ本寮の僧衆のみおこなふなり。
維那、あらかじめ一枚の戒臘牌を修理して、十五日の粥罷に、僧堂前の東壁にかく、前架のうへにあたりてかく。正面のつぎのみなみの間なり。
淸規云、堂司預設戒臘牌、香華供養[在僧堂前設之](淸規に云く、堂司預め戒臘牌を設けて、香華もて供養すべし[僧堂前に在りて之を設く])。
四月十四日の齋後に、念誦牌を僧堂前にかく。諸堂おなじく念誦牌をかく。至晩に、知事あらかじめ土地堂に香華をまうく、額のまへにまうくるなり。集衆念誦す。
念誦の法は、大衆集定ののち、住持人まづ燒香す。つぎに知事、頭首、燒香す。浴佛のときの燒香の法のごとし。つぎに維那、くらゐより正面にいでて、まづ住持人を問訊して、つぎに土地堂にむかうて問訊して、おもてをきたにして、土地堂にむかうて念誦す。詞云、
竊以薰風扇野、炎帝司方。當法王禁足之辰、是釋子護生之日。躬裒大衆、肅詣靈祠、誦持萬徳洪名、囘向合堂眞宰。所祈加護得遂安居。仰憑尊衆念(竊に以みるに、薰風野を扇ぎ、炎帝方を司る。法王禁足の辰に當る、是れ釋子護生の日なり。躬ら大衆を裒めて、肅んで靈祠に詣し、萬徳の洪名を誦持し、合堂の眞宰に囘向す。祈る所は加護して安居を遂ぐるを得んことを。仰いで尊衆を憑んで念ず)。
淸淨法身毘盧遮那佛 金打
圓滿報身盧遮那佛 同
千百億化身釋迦牟尼佛 同
當來下生彌勒尊佛 同
十方三世一切諸佛 同
大聖文殊師利菩薩 同
大聖普賢菩薩 同
大悲觀世音菩薩 同
諸尊菩薩摩訶薩 同
摩訶般若波羅蜜 同
上來念誦功徳、竝用囘向、護持正法、土地龍神。伏願、神光協贊、發揮有利之勳。梵樂興隆、亦錫無私之慶。再憑尊衆念(上來念誦の功徳、竝びに用つて正法を護持せん土地龍神に囘向す。伏して願はくは神光協贊し、有利の勳を發揮せんことを。梵樂興隆して、亦た無私の慶を錫はらんことを。再び尊衆を憑んで念ず)。
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