Skip to content
The ConsciousLibrary

Chapter 111 of 122

正法眼藏第五 供養諸佛 · 3

法華經云、

若人於塔廟、寶像及畫像(若し人、塔廟、寶像及び畫像に)、

以華香幡蓋、敬心而供養(華香幡蓋を以て、敬心に而も供養せん)、

若使人作樂、撃鼓吹角唄(若しは人をして樂を作さしめ、鼓を撃ち角唄を吹き)、

簫笛琴箜篌、琵琶鐃銅鈸(簫笛琴箜篌、琵琶鐃銅鈸)、

如是衆妙音、盡持以供養(是の如くの衆妙の音、盡く持以て供養せん)、

或以歡喜心、歌唄頌佛徳(或いは歡喜心を以て、歌唄して佛徳を頌せん)、

乃至一少音、皆已成佛道(乃至一少音せんすら、皆な已に佛道を成ぜり)。

若人散亂心、乃至以一華(若し人、散亂の心もて、乃至一華を以て)、

供養於畫像、漸見無數佛(畫像に供養せん、漸くに無數の佛を見たてまつらん)。

或有人禮拜、或復但合掌(或いは人有りて禮拜し、或いは復た但だ合掌し)、

乃至擧一手、或復少低頭(乃至一手を擧げ、或いは復た少しく低頭せん)、

以此供養像、漸見無量佛(此れを以て像を供養せしもの、漸くに無量佛を見たてまつり)、

自成無上道、廣度無數衆(自ら無上道を成じて、廣く無數の衆を度せん)。

これすなはち、三世諸佛の頂𩕳なり、眼睛なり。見賢思齊の猛利精進すべし。いたづらに光陰をわたることなかれ。

石頭無際大師云、光陰莫虛度(光陰虛しく度ること莫れ)。

かくのごときの功徳、みな成佛す。過去、現在、未來おなじかるべし。さらに二あり、三あるべからず。供養佛の因によりて、作佛の果を成ずること、かくのごとし。

龍樹祖師曰、如求佛果、讃歎一偈、稱一南謨、燒一捻香、奉獻一華、如是小行、必得作佛(龍樹祖師曰く、佛果を求むるが如きは、一偈を讃歎し、一南謨を稱じ、一捻香を燒き、一華を奉獻せん、是の如くの小行も、必ず作佛することを得ん)。

これひとり龍樹祖師菩薩の所説といふとも、歸命したてまつるべし。いかにいはんや大師釋迦牟尼佛説を、龍樹祖師、正傳擧揚しましますところなり。われらいま佛道の寶山にのぼり、佛道の寶海にいりて、さいはひにたからをとれる、もともよろこぶべし。曠劫の供佛のちからなるべし。必得作佛うたがふべからず、決定せるものなり。

釋迦牟尼佛の所説、かくのごとし。

復次、有小因大果、小緣大報。如求佛道、讃一偈、一稱南無佛、燒一捻香、必得作佛。何況聞知諸法實相、不生不滅、不不生不不滅、而行因緣業、亦不失(復た次に、小因大果、小緣大報といふこと有り。佛道を求むるが如き、一偈を讃め、一たび南無佛を稱じ、一捻香を燒く、必ず作佛することを得ん。何に況んや諸法實相、不生不滅、不不生不不滅を聞知して、而も因緣の業を行ぜん、また失せじ)。

世尊の所説、かくのごとくあきらかなるを、龍樹祖師したしく正傳しましますなり。誠諦の金言、正傳の相承あり。たとひ龍樹祖師の所説なりとも、餘師の説に比すべからず。世尊の所示を正傳流布しましますにあふことをえたり、もともよろこぶべし。これらの聖教を、みだりに東土の凡師の虛説に比量することなかれ。

龍樹祖師曰、復次諸佛、恭敬法故、供養於法、以法爲師。何以故。三世諸佛皆以諸法實相爲師(復た次に諸佛は、法を恭敬したまふが故に、法を供養し、法を以て師と爲す。何を以ての故に。三世の諸佛は皆な諸法實相を以て師と爲したまへばなり)。

問曰、何以不自供養身中法、而供養他法(何を以てか自ら身中の法を供養せずして、而も他法を供養したまふや)。

答曰、隨世間法。如比丘欲供養法寶、不自供養身中法、而供養餘持法、知法、解法者。佛亦如是、雖身中有法、而供養餘佛法(世間の法に隨へばなり。如し比丘、法寶を供養せんと欲はば、自ら身中の法を供養せずして、而も餘の持法、知法、解法の者を供養すべし。佛も亦た是の如し、身中に法有りと雖も、而も餘佛の法を供養したまふなり)。

問曰、如佛不求福徳、何以故供養(佛の如きは、福徳を求めず、何を以ての故に供養したまふや)。

答曰、佛從無量阿僧祇劫中、修諸功徳、常行諸善。不但求報敬功徳故、而作供養(佛は無量阿僧祇劫の中より、諸の功徳を修し、常に諸の善を行じたまへり。但だ報を求めずして功徳を敬ふが故に、而も供養を作したまふなり)。

如佛在時、有一盲比丘。眼無所見、而以手縫衣、時針衽脱。便言、誰愛福徳、爲我衽針(佛在しし時の如き、一りの盲比丘有りき。眼に見る所無くして、而も手を以て衣を縫ふに、時に針衽脱せり。便ち言く、誰か福徳を愛して、我が爲に衽針せん)。

是時佛、到其所語比丘、我是愛福徳人、爲汝衽來(是の時に佛、其の所に到りて、比丘に語りたまはく、我れは是れ福徳を愛する人なり、汝が爲に衽し來らん)。

是比丘、識佛聲、疾起著衣、禮佛足、白佛言、佛功徳已滿、云何言愛福徳(是の比丘、佛の聲を識りて、疾く起ちて衣を著け、佛の足を禮し、佛に白して言さく、佛は功徳已に滿じたまへり、云何が福徳を愛すと言ふや)。

Use the ← → keys to move between chapters.

正法眼藏第五 供養諸佛 · 3 · Shōbōgenzō (Treasury of the True Dharma Eye) — Dōgen · The Conscious Library